第7章 revenge4.5
次の日、目が覚めると、万次郎はもう起きていた。
「おはよ。」
ニコッと笑ってキスをしてくれる。
「おはよ、早いね。」
「・・・うん。」
やっぱり、ちゃんと寝れてないんじゃ・・・。
そんな彼を心配しながら、昨日のうちに頼んでいた朝ご飯を作らせてもらう為に、キッチンに向かう。
リビングで新聞を読んでいたお爺さんに挨拶をして、冷蔵庫から卵とベーコンを取り出す。
エマちゃん、よくベーコンエッグ作ってたよね。
ベーコンをフライパンに敷き、その上に卵を割り入れる。
蓋をして、食パンを焼いた。
白身が出来てきた頃、1つだけ黄身を潰してひっくり返し、また蓋をした。
焼けたパンと出来上がったベーコンエッグを皿に盛り、万次郎を呼びに母屋を出た。
「万次郎、ご飯出来たよ。」
ソファーに横になってダラダラしている彼に話しながら、制服に着替えて、一緒に部屋を出る。
リビングに戻るとお爺さんはもう食卓に座っていた。
私たちも急いで座ると、3人で手を合わせていただきますと唱える。
「あれ?オレ、星那に言ったっけ?目玉焼き・・・。」
「前に、エマちゃんのこと話してくれた時に、言ってたから。」
エマちゃんは何度言っても、潰してひっくり返してくれないと言っていたので、やってみたらニコニコしてる。
よかった・・・本当はエマちゃんと同じように作った方がいいと思ってたから。
ご飯を食べ終わって万次郎の部屋に戻り、髪をセットしてたら、また昨日みたいに一緒にしてと言われたので、ポンパドールにした。
その後は万次郎の髪をやって、母屋に戻り、朝ご飯の片付けをする。
お爺さんがやると言ってくれたけど、私が作ったんだから最後までやんないとと思って、断った。
片付けが終わると、万次郎が学校まで送ってくれて、帰りはそのまま武蔵神社に行くそうだ。
自分の教室には行かず、真っ直ぐヒナの教室に行く。
「ヒナー!!万次郎がチョコのお返しくれた!!覚えててくれた!!」
そう言って、胸元からネックレスを出し、昨日もらった指輪を見せる。
「よかったね!メッセージも彫られてるじゃん!・・・わあ!マイキーくんらしい!!」
ヒナは自分のことのように喜んでくれた。