第7章 revenge4.5
「星那、風呂入る?」
「あ、えっと・・・後からでもいい?」
彼に先にお風呂に入ってもらって、12年後の自分に手紙を書くことにした。
明日なのに、何を書こうかずっと迷ってて、何も書いてない。
だって、12年後っていったって、私にとってはほんの少し先のことだし。
大事なものは、もうカバンに入れてきた。
万次郎が戻ってくる前に、書いちゃわなきゃ。
頑張って捻り出して、やっと書き終わった。
大事なものと一緒に入れておく。
万次郎がちょうどお風呂から戻ってきたので、私も入ってしまおうと思い、浴室に向かう。
そういえば、エマちゃんのシャンプーを使って欲しいって言われたんだった。
すごいいい匂いする。
部屋に戻って、彼に髪ゴムを返した。
ソファーに座っている彼の膝に座り、前髪をかき上げておでこにキスをする。
唇を離してお互いのおでこをくっつけて見つめ合うと、ニコニコしながら何度も唇を重ねてくるので、私も笑ってそれに答えた。
「大好き。」
「オレも大好きだよ。」
またおでこをくっつけ一度見つめ合うと、ぎゅっと抱き締められる。
その後はテレビを見てまったりしていた。
私の膝に頭を乗せてテレビを見ている万次郎に話しかけるが、返事が返ってこない。
「ここで寝ないでよ・・・。」
なんとか起こしてベッドに行かせる。
「星那も・・・あ、おっぱい見えてる。」
彼に手を引かれて前屈みになると、彼の服が少し大きくて、見えてしまったらしい。
「えっち。」
「オレ、星那相手だと、えっちだもん。」
なんか可愛くて笑いながら布団の中に入ると、胸に顔を埋められた。
キョロキョロと周りを見渡したが、タオルケットが見当たらない。
どうしたのか聞くと、捨てたと答えた。
あれを捨てたの!?
眠れるのかな?
そう思ったが、寝息をたて始めたので、私も目を瞑って寝ることにした。
彼のフワフワな髪に顔を埋めながら・・・。