第7章 revenge4.5
あれから数日過ぎた夜、万次郎からメールが来た。
《 明日、学校に下着持っていけ、迎えに行く。おやすみ。》
下着?もしかして、泊まりに来いってこと?
それに返事をして、明日を楽しみに寝た。
朝起きて、カバンに下着を詰める。
服はいらないのかな?
万次郎の借りればいいか、学校あるし。
そうだ、万次郎と同じ髪型にしちゃおう。
前髪を上に上げて、櫛で整えて後ろに持っていき、万次郎のゴムで止めた。
下に下りてご飯を食べて学校に行き、授業は身に入らなかった。
早く会いたい・・・あれから会ってないし。
休み時間にタケミチくんに、マイキーくんの真似?と聞かれたが、真似じゃないお揃いと言って、困らせた。
朝、母にも言われたんだが・・・。
最後の授業の終わりを告げるチャイムが鳴った瞬間、教室を出て昇降口に向かう。
万次郎、今日は中まで来てなかったな・・・。
靴を履き替えて周りを見ながら、校門に向かった。
彼は校門の真ん前でバブに腰かけて、笑顔で手を振っているので振り返して、近寄る。
頬に手を添えて、目の前でまた笑った。
「髪、一緒だ!すげぇ可愛い。今すぐぐちゃぐちゃにしてぇ・・・。」
「え?」
可愛いのに、ぐちゃぐちゃにしたいってどうゆうこと?
訳がわからず考えていると、バブに跨った彼に行くぞと言われたので、後ろに乗る。
走り出した彼はどこに向かってるんだろう・・・彼の家じゃない。
何も聞かずに、流れる景色を見ていると、見覚えのある場所で止まる。
前に来た、ジュエリーショップだ。
中に入ると、定員さんが彼に気付いて、案内してくれる。
ピンクオパールのような小さな石がたくさんついている、シルバーのリングが出されて、彼が指にはめてくれた。
「おっ、ぴったり!」
サイズ測ってたから、ぴったりだと思うけど・・・。
はめた指輪を取ると、またケースにしまった。
なんで?
お会計を済ませると、またどこかに行く。
お会計の時外に出されて、値段を教えてくれなかった。
この道って、もしかして・・・。
予想は当たり、見慣れた場所でバイクを降りた。
いつもみんなで集まった、あの場所・・・。