第7章 revenge4.5
次の日、ネクタイをキュッと締めて、行ってきますと言って玄関を出た。
さすがに学校行かないとやばい・・・怪我もほぼ完治してるし。
万次郎とか3年は休みなんだろうなぁ・・・いいな。
学校に着きヒナの姿を見つけて、駆け寄った。
「ねぇヒナ・・・私さ、バレンタインのチョコさ、なんか恥ずかしくて、バレンタインチョコって言わずに、サラッと渡しちゃって・・・万次郎、気付いてると思う?」
美味しそうだから一緒に食べようと思って買って来たんだと言って、私は食べずに万次郎が全部食べた。
あの様子だと、気付いてなさそうなんだよな・・・。
「なんでちゃんと渡さないの!・・・まぁでも、マイキーくんってあー見えて結構わかってそうだから、大丈夫じゃない?」
そうかな?本当にそうかな?あの万次郎だよ?絶対、気付いてないよ・・・。
まぁ仕様がないか、ちゃんと渡さなかった私が悪いし・・・お返しが欲しい訳じゃないから。
なんかヒナ、暗いな・・・ちょっと隈もあるし・・・。
大丈夫か聞くと、俯いて涙を溜める。
「星那は大丈夫なの?エマちゃんも稀咲くんも、目の前であんなことになっちゃったんでしょ?・・・私のせいなのかな・・・。」
「なに言ってるの!?ヒナのせいじゃないよ!私のせいだよ・・・エマちゃんが殺されるのを知ってたのに、守れなかった・・・稀咲も、あそこで留まらせてしまったのは、私・・・!」
ヒナの手を握って、ヒナのせいじゃないよと言い聞かせた。
ちゃんと授業を受けて、もう今は終わる時間だ。
チャイムが鳴ると同時に、教室の扉が開かれる。
みんな一斉にそちらを向いた。
「万次郎!?」
「来ちゃった!」
と語尾にハートが付いてそうな程、可愛く喋る。
どうやら、私を迎えに来たようだ。
急いで準備をして彼の元に駆け寄ると、手をぎゅっと繋がれてついていくと、バブに乗ってどこかに行く。
「ねぇ星那って、未来でも体型変わってねぇの?」
「え?あぁ・・・まぁちょっと胸大きいくらいかな?」
急にどうしたんだろう、未来の体型なんて・・・。
あるジュエリーショップに着くと、エンジンを止めた。