第6章 revenge4
万次郎がもうすぐ警察と救急車が来る、この場はオレが残って収めると声をあげた。
だが、天竺の幹部たちが残ると言った。
そして万次郎は稀咲に目を向ける。
「てめぇだけは許さねぇぞ、稀咲!!」
その時、半間がバイクで走ってきて、稀咲を抱えて逃げた。
「稀咲っ!!」
どうしよう、さすがにバイクに追い付けるはずない。
焦ってタケミチくんを見る。
「タケミっち!!乗れ!!追うぞ!!」
ドラケンさんがバイクで来て、タケミチくんを呼ぶ。
私はどうしよう・・・私だって稀咲を・・・。
タケミチくんがヒナを置いて行けないみたいで迷ってる・・・けど、君は行かなきゃいけない。
万次郎がヒナちゃんはオレに任せろ、オマエはやるべきことをやれと言った。
タケミチくんは力強く返事をした。
「星那ちゃん!!」
「えっ?・・・え、ちょ・・・うわぁーーー!!」
タケミチくんが私を抱えて、ドラケンさんの後ろに飛び乗った。
さすがに3人はムリだって!!
あまりの恐怖に、私を抱えたタケミチくんの腕に、肩の痛みを忘れてしがみついた。
そんな私を無視して、スピードはグングン上がっていく。
ムリムリムリーーー!!
バイクが止まって、やっと恐怖から開放された。
タケミチくんが私をそっと下ろして、稀咲に向かっていく。
稀咲たち、転んだのか・・・。
私もタケミチくんの後に続いて、稀咲に近付いていった。
やっと・・・やっとだ。
今までずっと、追いかけてきた。
やっと、稀咲を追い詰めた。
これで私たちの、人生を懸けたリベンジが終わる。
ヒナの、場地さんの、エマちゃんの・・・そして万次郎の思いを全部オマエに償わせてやる。