第6章 revenge4
そんな私たちを見て、で?と煽る。
「ボロ雑巾が立ち上がって、どう御託を並べたってよぉ、負けんのには変わりねぇぞ!?」
「負けねぇよ!!!」
稀咲の言葉に怒りを覚えた。
こんなにも頑張った大切な仲間を、ボロ雑巾と罵った。
「あ?終わりだよ!!」
このまま東卍が消えてもいいのか?タケミっちと稀咲がタケミチくんに言うと、そのあだ名で気安く呼ぶなとキレる。
あたりまえだ、そのあだ名は万次郎が付けたものだ。
オマエらが呼んでいいもんじゃない。
稀咲が折れてやるよと言う。
「和解だ、東卍と天竺の合併!!」
チーム名は東京卍會、総長はマイキーと続ける。
誰がそんなもん、受け入れるか!
全てを失った万次郎を操るんだろ?
させねぇよ。
稀咲をギッと睨んで殴ろうとしたが、先にタケミチくんが殴った。
「稀咲!てめぇの腐った脳ミソ、叩き直してやるよ!!」
稀咲の胸ぐらを掴んで、顔をグッと近付けて睨む。
「和解なんかしないよ!!あんたなんかに、万次郎を渡してたまるか!!」
思いっ切り稀咲の頬を殴った。
タケミチくんが稀咲に立てと言ったので、稀咲の上から退いて睨み続ける。
ドラケンさんがなんで稀咲を殺すと言ったのかわからなかったと言って、タケミチくんはドラケンさんの思いを乗せて、稀咲に拳を振りかざしたが、イザナが止めた。
タケミチくんがイザナに向かっていくが、蹴り飛ばされた。
「私もいるよ!!」
拳を振りかざすが、あたる前に蹴り飛ばされる。
そしてタケミチくんが、立ち上がって向かっていく。
でも、殴り返されて、何度も殴られる。
タケミチくんがまた立ち上がった。
「てめぇらがマイキーくんを狂わした!」
拳を構えるタケミチくんに合わせて、私も構えた。
「オレがマイキーくんを。」
「私が万次郎を。」
「「守るんだ!!!!」」
2人でイザナに向かっていく・・・が途中で止めた。
私たちは同時に拳を上に突き出した。
やっと、来たんだね・・・。
「オレ・・・負けなかったっスよ・・・・・・。」
「私・・・負けなかったよ・・・・・・。」
「「総長!!!」」
彼が真っ直ぐこちらに向かってくる。