第6章 revenge4
着いた・・・横浜第7埠頭・・・ここで、全てを終わらせる。
稀咲はいつも通り、高みの見物だ。
天竺400人対東卍50人、そして総長、副総長、隊長たちはいない。
それでも、勝たなきゃならない。
まずは魁戦だそうだ。
魁戦とは、S62世代で流行った儀式、まずはタイマンで全面戦争を盛り上げるもの。
と、不良事典が教えてくれた。
天竺は斑目獅音を出してくる。
元黒龍総長、今は天竺四天王。
斑目は煽ってくるが、タケミチくんは今日は総長代理だと言って、ぺーさんが出てくれた。
「東京卍會参番隊隊長代理、林良平だ。」
「どーーでもいい!!東卍は全員、オレ1人で殺る。」
ぺーさん、お願い・・・そんな奴、ぶっ飛ばしちゃって。
この魁戦は大事だ、勝った方のチームの士気が上がる。
ぺーさんが、オマエらさっきからよと斑目を殴り倒した。
「なに言ってっかわかんねぇんだよ!!」
え・・・なに言ってるかわからないって・・・。
ぺーやんはアホだけど、腕っぷしならオレより上だってタカちゃんが言ってたと、八戒くんが自慢気に言った。
そうか、アホだから・・・。
あ、いや・・・ごめんなさい、ぺーさん。
ぺーさんが日本語喋れコノヤローと言っている。
やっぱ、ちょっと・・・頭弱い・・・?
いや、でも・・・ぺーさんは強い!
ぺーさんがタケミチくんに、後は任せたと言っている。
「開戦の狼煙は、オマエが上げろ!!」
いよいよ、始まる・・・今までの全てを懸けた戦いが。
タケミチくんがみんなに、準備はいいかと問う。
みんながそれに頷く。
「稀咲ィ!!長い戦い!!!ここで終わりにしようぜ!!!」
「今日!!白黒つけてやるよ!!」
「行くぞぉぉぉ!!」
みんなと一緒に、天竺の奴らに向かって、走り出す。