第6章 revenge4
「オレも一緒に行くぜ!タケミチ!!いつでもそうだったな!逃げねぇのはタケミチだけだった!星那ちゃんもその怪我、マイキーくんの妹を守る為に、頑張ったんだろ!」
オレもオレもと山岸くん、鈴木くん、山本くんが声をあげてくれる。
みんなもアッくんの言葉に足を止めた。
溝中のみんなが一緒に天竺に乗り込むぜと言ってくれる。
「アッくぅんっ・・・私、頑張ったのっ・・・頑張ったのに、守れなかったっ・・・!」
星那ちゃんが頑張ってるのは知ってるよとみんなが言ってくれた。
ずっと頑張ったねって言って欲しかった・・・ヒナも言ってくれた、だから私は、もっと頑張れる。
「タケミっちと星那ちゃんはよぉ、勝てる喧嘩はしねぇんだよな。」
いつも笑顔でいてくれるあの人が、車椅子に乗って、そこにいる。
「バカだからな、タケミっちと星那ちゃんはいつでも逃げねぇんだよ。」
いつも優しい兄貴のあの人が、車椅子に乗って、そこにいる。
三ツ谷さんがこいつら2人も連れてってやってくれと言っている。
八戒くんと・・・スマイリーさんにそっくりだけど、怒った顔をしてる人。
この人がアングリーさん?
三ツ谷さんとスマイリーさんの名前を呼ぶと、泣くなよと笑ってくれた。
千冬が声をあげる。
「勝算はねぇ!!でもここで負けたら、東卍は終わりだ。オレらがオレらである為には、証明するしかねぇだろ!!マイキーくんがいなくたって、東卍は負けねぇってよぉ!!」
みんなが感化されて、歓声をあげる。
そして、東卍コールが夜空に響いた。
「千冬、星那ちゃん、オレは・・・エマちゃんも場地くんも救う。どうすればいいかはわかんない、でも、オレらのタイムリープ自体ありえねぇことだし、不可能はねぇはずだ・・・このままじゃ、終わらせねぇ!!」
「うん、私も一緒にやるよ。」
タケミチくんを先頭に、東卍は胸を張って歩き出す。