第6章 revenge4
外に出て、何が起きたと聞くドラケンさんに、彼は答えない。
ドラケンさんが彼を殴り、オマエがいてなんでこうなると聞くが、また答えない彼にドラケンさんは、青筋をたてて怒る。
「オイ・・・マイキー、何やってんだよ!?てめぇはよぉぉ。」
それでも彼は俯いたままだ。
タケミチくんが膝を付き、頭を下げる。
「オレのせいです!!オレが1番近くにいたのに、守れなかったんです!!マイキーくんのせいじゃない!!オレのせいなんです、だからドラケンくん!!責めるならオレなんです!!マイキーくんを殴るのは、筋違いっスよ!!」
タケミチくん・・・違う、君のせいじゃない。
私も膝を付いて、地面におでこを擦り付けた。
「違う!!万次郎でもタケミチくんのせいでもないっ!!全部私のせいだ!!私は知ってたの、エマちゃんが稀咲に殺されるって・・・でも信じられなくて、私1人で守ろうとした!だから、私を殴って!!彼を責めないで・・・。」
ドラケンさんは聞こえているはずなのに、また彼を殴った。
やめて・・・お願いだから・・・私を殴って・・・。
「みんなを守る為に東卍創ったんじゃねぇのかよ!!?」
胸ぐらを掴んでまた彼を殴ろうとするドラケンさんに、タケミチくんはしがみついて止めようとする。
それをものともせず、彼を殴り続ける。
「パーちん、捕まっちまったじゃねぇかよっ!!?」
何を言ってるの、それは・・・。
2人の間に入って、ドラケンさんに前からしがみついて、やめてやめてと何度も叫ぶ。
「場地は死んじまった、一虎も逮捕された、星那ちゃんに何度も辛い思いさせて、怪我させた。」
どけと言ってタケミチくんを肘鉄で吹っ飛ばし、私の背中の服を掴んで引き離す。
「エマまでっ。」
そう言って、彼の顔を思いっ切り殴って、止まる。
倒れた万次郎の背中にしがみついた。
ドラケンさんがまたエマまでと呟き、涙を溢す。
受け入れられるはずない・・・そんなのわかってる、でも彼を責めないでよ・・・彼だって、今どんな気持ちか・・・ずっと一緒にいた貴方ならわかるでしょ・・・。
ただ涙を流しながら、謝り続ける。
謝ったって、なんの意味がないのはわかってる・・・だけど、私には謝ることしか出来ない。