第6章 revenge4
日付けが変わって、2月22日午前2時、武蔵神社。
「これより、対天竺、緊急集会を始める!!」
ドラケンさんが、今日天竺が動く、全面対決だと続ける。
どうやらタケミチくんは千冬やアッくんたちに説得され、壱番隊でココさんの奪還を目的とした、天竺潰しをすることになったそうだ。
天竺は正々堂々、喧嘩をする気はない、卑怯な手を使ってくる。
だったら東卍も同じだ、卑怯な手でぶっ潰すと声を荒らげたのは、八戒くんだった。
「ここに来る途中、タカちゃんがやられた!!スマイリーくんもだ!!」
っ!?
弐番隊と肆番隊の隊長が!?
バイクで突っ込んで来た奴らに後ろから鉄パイプで殴られて2人とも、意識不明の重体だと言う。
許せない・・・隊長格を潰して士気を下げようと言うの?
このままじゃ東卍は負けるぞと八戒くんが続ける。
壱番隊はボロボロ、弐、肆番隊の隊長はいない、参番隊の隊長は不在、伍番隊は裏切って天竺へ。
確かにこんな中どうやって、あの天竺と渡り合えというのだろうか。
みんなが声を荒らげる、天竺と同じやり方・・・武器を使って奇襲だと。
それじゃあ、ダメなんだ・・・東卍はそんな卑怯なことをしちゃいけない。
立派な不良なんだから。
その時、ヴァンヴァンとコール音が鳴り、みんなが静まる。
それは、参番隊隊長代理のぺーさんが鳴らしたものだった。
「負けんのにびびって、武器持って奇襲?」
そして、一度黙ってまた続ける。
「パーちんは武器使って捕まった、オレは逆恨みでドラケンを襲った、汚ねぇ手使って・・・こんなオレにマイキーは言ったよ。オマエとは争いたくない。」
そんなことが・・・私はその時いなかった。
きっと、8·3抗争の時だろう。
みんなも黙って聞いている。
「だからオレはここにいる・・・だから!今度こそ、マイキーに認められるような、恥ねぇ喧嘩をしてぇんだよ!!」
ぺーさん・・・貴方はやっぱり、かっこいい人だ。
そうだ、パーさん・・・創設メンバーが望んでるのは、かっこ悪い喧嘩じゃない、不良として武器を使わず、恥ずかしくない喧嘩だ。
それに武器を使ってしまえば、今ここにいないメンバーに申し訳ないし、恥ずかしいだろ。
ぺーさんは八戒くんに、マイキーを見ろ、笑ってるかと問いかける。