第6章 revenge4
なんで私のいる場所わかったの?と聞くと、なんとなく、オマエに呼ばれてる気がしたとよくわからないことを言う。
携帯が鳴って見てみると、彼も後ろから覗き込んで、タケミっち?と聞いてきた。
《 直人が死んだ。あとはオレ1人でやる。オレが稀咲とイザナを殺して終わらせる。》
なっ!?
すぐに携帯を隠す。
「直人って誰?」
「だ、誰だろう?他は読んだ?」
んーんと答えたとので、一息つく。
ふーんとなんか含みのある感じで見てくるので、焦った。
とりあえず今は返せないので携帯を閉じて、ベッドの脇にある棚に置いた。
私が攫われた後、何があったか聞いた。
私と千冬がやられた後、タケミチくんたちを肆番隊隊長と副隊長が助けてくれ、その後隊長が鶴蝶という奴とヤり合った。
三ツ谷さんが元黒龍9代目総長の斑目と灰谷兄弟にやられた。
私たちを襲ったのは望月莞爾という男。
鶴蝶という奴以外は、S62世代だと言う。
だからあの時タケミチくんは、天竺の連中って言ってたんだ。
9代目って東卍が潰した時の?
「初代黒龍総長って・・・。」
「あぁ、兄貴。」
イザナは8代目に総長を継いだ、真一郎さんが好きだったんじゃ・・・。
真一郎さんが好きだったのに、どうして万次郎を好きになれないの?
それにエマちゃんのことだって・・・。
立ち上がってエマちゃんに近付こうとすると、後ろから万次郎に止められる。
「オレから離れんな。」
引っ張られて背中から彼に飛び込むと、抱き締められて動くことが出来ない。
そんなに半間に触られたことが嫌だったの?
万次郎はベッドの真ん中の方に座ってるので、頭が彼のお腹にあたり、彼の足の間に仰向けになる感じになってしまっている。
足がベッドの上に乗っていないので、ちょっと体勢がキツい・・・。
てゆうか、身体、意外と柔らかいのね・・・背中を丸めて私に覆い被さるように抱き締めてる。
彼もキツいと思うからちょっと力を緩めてもらって、足の間に座る。
タケミチくんが1人でやると言っている。
でも、そんなことはさせない。
私だって、タケミチくんと同じように未来を知ってるんだ。
彼に身を預けて、これからエマちゃんを守りながら、何が出来るか考える。