第6章 revenge4
大寿さんが警察に協力する気はない、けど八戒のことで東卍には因縁がある、情報交換だ、これからする話はここだけの話だと前置きし、話し出す。
黒川イザナと黒龍について聞くと、まず黒龍を創った人は誰かの話題になった。
「初代黒龍総長、佐野真一郎。」
私たちが誰かわからず聞くと、大寿さんはそう答えた。
真一郎さんが黒龍を創ったの・・・?
初代黒龍は伝説だったと続けると、それは2代目、3代目と脈々と受け継がれていき、8代目総長、黒川イザナがそのバトンを受け取ったと言う。
8代目・・・大寿さんは10代目だ、ということは、大寿さんよりも前の世代で年上ということになる。
黒川イザナは大寿さんの2つ上でS62世代だと言った。
タケミチくんがS62世代は天竺の連中だと言う。
「黒川イザナは黒龍を引退して3年後に横浜天竺を創り、東卍とモメた・・・関東事変の勃発だ。」
今、12年前で起ころうとしているのは、関東事変か。
タケミチくんがどっちが勝ったのか聞く。
長引いた抗争はどっちが勝ったとも言えない、東卍と天竺の合併で手打ちとなって幕を閉じる・・・天竺と合併ということは・・・。
「トップに佐野万次郎、No.2に稀咲鉄太、No.3に黒川イザナ・・・史上最悪の愚連隊が誕生した。」
そうか、また稀咲が・・・。
そして本当に稀咲は死んだのか、という話になる。
直人くんの話によると、黒川イザナは警察に顔が聞き、稀咲の代わりの死体を用意し、海外に逃がした・・・稀咲は生きている。
万次郎は死に、稀咲は海外。
「実質、今の東卍のトップは黒川イザナだ。」
黒川イザナ・・・こいつが・・・。
大寿さんは、万次郎はイザナにドラケンさん以上の信頼を置いていたと話す。
「お兄ちゃんだから・・・?」
「え?」
いや、稀咲の話は、信用出来ない。
タケミチくんになんでもないと言って、話を続けようとするが、誰かが現れた。
「これはこれは、元上司の2人が、コソコソと密談か?くせぇな・・・。」
「星那、またオマエは・・・。」
ココさんとイヌピーさん!?
たくさんの人を連れている。
どうして2人が・・・。