第5章 revenge3.5
河原に立つタケミチくんの後ろに立ち、千冬は土手の斜面に寝っ転がってる。
もう戻らなきゃいけないのか・・・。
千冬がこの先どうなるんだろうな?と言う。
黒龍が壱番隊について、稀咲や半間が東卍から出て行き、タケミチくんの壱番隊が1番大きくなった。
全部がいい方向に進んだ。
これで、現代は良くなってるはずだ。
千冬がお別れだと言って、起き上がる。
「オマエらの生きる場所は12年後、ここじゃねぇ・・・ヒナちゃんやアッくん・・・みんなの生きてる12年後だ。」
そんな千冬に抱き着いた。
千冬のおかげでここまで来れた。
ミッションを成功させることが出来た。
「千冬、本当にありがとう・・・大好き。」
「いや・・・大好きはマイキーくんに言えよ。」
千冬がいてくれたから、今の私がいるんだよ。
万次郎の隣にいられるんだよ。
貴方が私の幸せを守ってくれた。
「千冬!!今までありがとうな!!オマエがいなかったらここまで来れなかった。オマエはオレの一生で1番のマブダチだ!!」
タケミチくんが涙を流して叫ぶ。
「12年後にまた会おう!それまで少しだけお別れだ。」
2人の言葉に堪えていた涙が溢れ出す。
千冬の胸に顔を擦り付けて拭うと、おいとちょっと呆れたような感じで笑って言われる。
千冬と別れて、タケミチくんと一緒に直人くんに会い来た。
「なんですか?大事な用事って・・・珍しく星那さんまで・・・。」
タケミチくんが急に頭を下げた。
「ヒナを・・・姉ちゃんをよろしくな!」
私もよろしくと言って、頭を下げる。
タケミチくんは、おかしいこと言ってるのはわかってる・・・でもっと言って、頭をバッとあげた。
「ヒナを頼む!!」
そう言って、手を差し出した。
これで、ここのみんなとは、お別れだ。
これからの私、万次郎をよろしくね。
「お願いね!」
私も中学生の直人くんに言葉をかけて、真っ直ぐに見つめる。
直人くんがわかりましたと言って、手を出し、2人が握手をする。