第5章 revenge3.5
万次郎が疲れたと言って立ち上がる。
ドラケンさんと万次郎がバイクを直してる。
タケミチくんにあげるんだって。
万次郎のバブにそっくりだ。
ドラケンさんが彼に、エンジンをかけてみろと言い、彼がかけた。
ドルルルルとエンジンがかかった。
2人はよっしゃぁと言って、ハイタッチをする。
そして万次郎は、タケミチくんを呼びに行った。
ドラケンさんにお願いがあると言って声をかけると、なんだ?と優しく答えてくれる。
「もし、これから先私が万次郎から離れそうになったり、違う道を進みそうになったら、私を叱って欲しい。例え万次郎が道を踏み外しても・・・。」
「・・・わかった。」
ありがとうと言って笑いかけると、万次郎がタケミチくんを連れて帰ってきた。
千冬がタケミチくんの目に手をやって、目隠しをしてる。
タケミチくんに0で目ぇ開けろよと言って、3から数え始める。
そして0で目を開いたタケミチくん。
タケミチくん、驚いてる。
そりゃあ驚くよね、誰のでもないバイクだもん。
「CB250T、通称、バブ。オレのバブと双子なんだ。」
だから、似てたんだ。
でも、双子ってどういう意味だろう。
てゆうか、どこからこんなもの・・・。
「昔兄貴が、フィリピンで拾ってきたんだ。こいつのエンジンとオレのバブのエンジン。廃墟の中で悲しそうに転がってたって・・・兄貴が言ってた。」
そんな素敵なものなんだね、それをタケミチくんに・・・。
真一郎さんが部品を集めて蘇らせたのが、万次郎のバブ。
このもう1個の方はほっとかれていたから、万次郎とドラケンさんが部品を集めて、完成させた。
ということで、タケミチくんが乗ってみることになった。
だが、全然わからないらしくて、万次郎が後ろに乗って、教えることに・・・。
走って行く後ろ姿を見てると、すごくヒヤヒヤした。
フラフラ進んでいく。
タケミチくん、万次郎に怪我させたら怒るよ。
バブ、壊したら怒るよ。
その辺を1周して戻ってきた彼ら。
うん、万次郎もバブも大丈夫そうだ。
タケミチくんがみんなに、東卍のジャケットを着て、集まって欲しいと言った。
私は千冬のゴキに乗り、家までジャケットを取りに行った。