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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第1章 revenge1


止めなきゃ・・・止めなきゃ、止めなきゃ・・・。


下に降りて武蔵神社から出た。


でも、どうやって止める?

彼に私が言ったって、やめる訳がない。

どうすればいい・・・?

ドラケンさんは、あの人は、死んじゃいけない人なのに・・・。


「星那?」


「っ!?」


マイキーさんだ。


「どうした?帰るぞ。」


もし、ドラケンさんが死んだら、マイキーさんが、マイキーさんじゃなくなる・・・。


「少し、話したい・・・。」


「ん?いいよ。オレん家来る?エマもいるし・・・。」


「2人で・・・。」


「わかった。」


2人でバイクに乗って、彼の家に向かった。


「ねー、なんでまた泣いてんのー?」


彼を後ろからきつく抱き締めて、肩に頭を預けた。


それから彼も何も言わなくなって、気付いたらバイクのエンジンの音がなくなってた。


「わっ!?ちょっ・・・!」


いきなり横抱きにされて、狼狽えて暴れる。


「黙んないと、落ちるよ?」


そんなことを言われるもんだから、彼の首に腕を回して抱きついてしまった。


「わーお、星那、大胆。」


からかわれた。

それでも、降ろしてと言うと、ちゃんと降ろしてくれる。


そんな優しい彼が大好きだ。


動き出した彼についていくと、倉庫のようなところについた。

中に入ると部屋になっている。

とても大人っぽい部屋だ。


「ここさ、兄貴が使ってた部屋なんだよ。置いてある物もほとんど兄貴の。」


「そうなんだ。」


そんなに大好きなお兄さんを亡くして、よくこんなに優しくて明るい性格になれたよね。


「あの単車も、兄貴の形見なんだ。HONDAのCB250T、バブだ!」


目をキラキラさせて、そう話してくれた。


「かっこいいバイクだよね。」


そんな彼を見て、私も笑った。


「なぁ、先にオレが話してもいい?兄貴の話。」


いきなり真剣な顔になる彼。


「うん。」


お兄さんの話をしてもらえるってことは、私は少しでも彼の心に近付けたのかな・・・。


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