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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第1章 revenge1


「わあっ!?星那、どうしたの?」


「ヒナ、ヒナ・・・ヒナっ!!」


ヒナがここに確かに存在しているのを確かめるように、きつく抱き締め、何度も彼女の名前を呼ぶ。


「うん、私はここにいるよ、大丈夫だよ。・・・何かあった?」


私の頭を撫でながらあやすように、優しく言葉を紡いでくれる。


これは夢なのか、それとも・・・タイムリープというものすごくオカルト的な何かなのか、まだわからない。

けど、ヒナがここにいる。ヒナがこの世界に生きている。

もう失いたくない。


どうせ終わってしまった人生なら、大好きな親友がいるこの世界を楽しんでしまおう。


それから私たちはいろんなお店に行き、家に帰ってきた。


高校卒業まで使っていたベッドに横になり、今日のこと、これからのことを考える。


もし本当にタイムリープしたのなら、私は私の人生をやり直す。

未来を変えてやる。

大切な人たちが、幸せに暮らしている未来に。


「ヒナも、マイキーさんも、絶対に救ってみせ、る・・・。」


睡魔に襲われて、私はそのまま眠りについた。


翌朝目が覚めると、私はいつものベッドに眠っていた。

現代の1Kのアパートに戻っていた。


「夢、だったのか・・・。」


そう思ったのだが、何故私は家のアパートにいるのか。

私は昨日、死んだはずだ。なのにどうして。

神様は私を楽にはしてくれないのか。


携帯で調べてみることにした。


昨日の日付で飛び降り自殺を検索してみたが、一切そんな記事は出て来ない。


携帯に表示されている日付を見てみるが、確かに今は現代の2017年7月5日だった。


ヒナの事件についても調べてみる。


記事を見て驚いた。


あの日死んだのは、ヒナとヒナの弟、橘直人だったはず。

いくら探しても、あの日の死亡者に橘直人の名前はなかった。


直人くんの連絡先が入っていたことを思い出し、かけてみることにした。


中学の頃の番号だし、さすがに変わってるよな・・・。


とりあえず、発信ボタンを押す。


・・・っ!?コール音がする。


「はい。」


「つ、繋がった・・・!」


いや、でも、本当に直人くんかどうかは・・・。



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