第5章 revenge3.5
「ここにも美人が2人いるー!!」
っ!?
可愛い女の子が2人いる!
エマお姉ちゃん、久しぶりと声をかけると、私に抱き着いてきた。
この小さい子は・・・?
よく見ると誰かに似ていることに気付き、銀髪の彼を見た。
「三ツ谷さんの、妹ちゃん!?」
「おう。」
万次郎が近付いてきて、2人を引き離そうとする。
女の子2人は自己紹介してくれて、ルナちゃんとマナちゃんだそうだ。
私も名前を教えると、星那お姉ちゃんと呼んでくれる。
無理矢理引き離そうとする万次郎を叱ると、しょぼんとして三ツ谷さんに何か言っている。
「星那はオレのだ!!オレが1番、愛してんの!!」
何を・・・そんな恥ずかしいこと大声で言わないでよ・・・。
顔を真っ赤にすると、どうしたの?とルナマナちゃんが心配してくれる。
お姉ちゃんもマイキーのこと好きなの?と聞かれて驚いたが、ちゃんと答えることにした。
子供は素直で正直だし、私も正直に答えないとね。
「うん、好きだよ!」
愛してると好きの違いは何かと聞かれ、愛してるの方がもっと好きってことだよと答えた。
そして私も万次郎のことを愛してると伝える。
だんだんと恥ずかしくなってきて、万次郎を視界に入れないようにした。
「お兄ちゃんもルナちゃんとマナちゃんのこと、愛してるんだよ。」
「星那ちゃん!なに言ってんだ!?オレを巻き込むな!!」
ほら、お兄ちゃん、照れてるとルナマナちゃんに言うと、三ツ谷さんのとこに駆けて行った。
今度は万次郎に後ろから抱き着かれる。
耳をハムっと唇で挟まれ、囁かれた。
「帰って、えっちしよ。」
私が答える前に彼は、私を抱え上げて、人混みの中を走っていく。
ルナマナちゃんがお姫様だーと叫んでいた。
てゆかもう・・・恥ずかし過ぎる。
彼の首に手を回してぎゅっと抱き着き、顔を隠した。
家に着いたのか、私を下ろし、部屋の中に入っていく。
ベッドに座らせられて、キスをされそうになったので、肩に手を付けて止めた。
彼がムスッとする。
「ちゃんとこれ脱いでからじゃないと・・・汚したら怒られちゃう・・・。」
何故か彼は、目をキラキラさせた。