第4章 revenge3
みんな生きてる・・・犠牲者1人も出さず、クリスマスを終えられた。
やったんだ、私たち・・・未来が変わる。
もう、寝てもいいかな・・・疲れたや。
タケミっちと千冬の声が聞こえて見ると、倒れたようだ。
三ツ谷さんがタケミチくんをおぶる。
私ももう、耐えれない・・・。
「まんじろ・・・。」
「ん?・・・おっと。」
フラっと倒れそうになった私を、彼が支えてくれた。
彼の笑顔を最後に、私は意識を手放した。
気が付くと、ふわふわの髪で顔が擽ったかった。
「起きた?」
「ん・・・万次郎?」
万次郎におんぶされていた。
どこだ、ここ・・・?
「ヒナぁあ、絶対守るから・・・!たとえ・・・君が死んでも。」
っ!?
タケミチくん!?
ここって、ヒナん家の・・・?
タケミチくんが号泣してる。
「トラックに轢かれても・・・足の感覚なくなっても・・・何度でも・・・守るから!!別れるのはナシにしてくんねぇかなぁぁ?」
よかった・・・タケミチくん、決めたんだ。
でも、いろいろ言ってるけど、大丈夫かな?
万次郎の首に回した腕に力を入れて抱き締めると、余計密着する。
「私も・・・たとえ、万次郎が悪に染まっても、何度でも貴方を救うよ・・・。」
彼の肩に顔を埋める。
「え?・・・星那、なに言ってんの?・・・てか、おっぱいすげぇあたってる、柔けぇ・・・。」
もういいや・・・無視しよう。
どうやら、タケミチくんたちは仲直りしたようだ。
本当によかった・・・。
エマちゃんがヒナよかったねぇと泣いてしまった。
「女に弱くて、喧嘩も弱くて、でも、いざって時は頼りになる。本当、あの人みてぇだな、タケミっちは!」
万次郎はあぁと笑った。
そして私を、ドラケンさんに預け、タケミチくんと走りに行った。
ヒナが駆け寄って来る。
「星那もっ!!また喧嘩したの!?そんな娘じゃなかったのに・・・。」
ごめんと言って、ドラケンさんの肩に隠れる。
「ふっ、マイキーのせいだな!」
「そう、マイキーのせいだよ、ヒナ!」
ドラケンさんとエマちゃんが万次郎のせいにした。