• テキストサイズ

腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第4章 revenge3


タケミチくんも逃げる気なんてない。


「千冬、星那ちゃん・・・黒龍を潰さねぇと、未来は変わらねぇ!!」


千冬は同感だと笑い、三ツ谷さんがこりゃ死ぬなと笑う。


「みんなと死ぬんなら、本望だよ。」


私も笑顔を見せた。


なんで笑ってんだよ、本当に死ぬかもしれないと声を荒らげる柚葉さんに三ツ谷さんが謝った。


その期待が人を苦しめる時もある、オレの期待が八戒を苦しめた、兄貴失格だなと三ツ谷さんが言った。


「マジ、尊敬する。」


1人で八戒くんを守ってきた柚葉さんにそう伝える。


そして三ツ谷さんは柚葉さんの頭を撫でた。


「今度は、オレらの番だ。」


三ツ谷さんは柚葉さんに笑顔を見せた。


「八戒を守んぞ!!!」


タケミチくんのその声に、私たちは殴りかかる。

千冬はイヌピーに、三ツ谷さんはココに・・・そしてタケミチくんが大寿に拳を奮う。

でもその拳は当たらずに殴り飛ばされてしまったが、八戒くんが支えた。

私はその間に大寿に飛び付き、押さえた。


「柚葉は絶っ対ぇ、オレが守る!!」


八戒くんはそう言って、タケミチくんと一緒に大寿に向かってくる。


みんなで黒龍に立ち向かった。

殴って、殴られて・・・それでも倒れない。


千冬が足をやられてしまったので、そちらに駆け寄る。

三ツ谷さんも膝を付いてしまった。

タケミチくんは自力で立つことが出来ず、八戒くんが支える。


「千冬!!大丈夫!?」


「オマエこそ、ボロボロじゃねぇか。」


千冬の腕を肩に回し、支えて立ち上がった。


その時だった・・・バブーと聞こえたのは・・・。


でも違うか、彼がいるはずない・・・幻聴だ。


そう思ったのに、また聞こえた・・・聞き馴染んだ、バブーという排気音。

そして、みんな気付いた。


バブーと、今度ははっきりと近くで聞こえた。


「この音は。」


「マイキーのバブだ。」


彼が来る・・・万次郎さえいれば、黒龍に勝てる。


三ツ谷さんが東卍と黒龍の和平協定に背いてここにいる、マイキーはどう思うかな?と言った。

そっか私たちは・・・。


扉がガチャっと開き、愛しい人が姿を現した。


/ 297ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp