第4章 revenge3
タケミチくんが先に殴りかかるが、殴り飛ばされたので、私も拳を振る。
だが、腹を殴られて吹っ飛んだ。
そしてタケミチくんが立ち上がり、大寿に向かって行く。
私もタケミチくんの後を追い、走った。
「オマエらはなんも変えれねぇんだよ!!!」
「あ"あああ!!」
八戒くんにそう言われ、イラっとしたが、止まらない。
前にいたタケミチくんが顔面を殴られて飛んでくるので、受け止めたが、2人一緒に八戒くんのところまで、吹っ飛ばされた。
あいつのパワー、どうなってんの?
タケミチくんがありがとうと言いながら立ち上がったので、私も立ち上がる。
「・・・違ぇよ、八戒。変えれねぇのはオマエだ。」
「柚葉さんを守るんじゃないの?大寿を殺すことが、守ることなの?」
大寿に向かって行く。
タイムリープ出来ることを知って、ヒナと万次郎を救うと誓った。
それなのに、私は何も出来なくて、何度も何度も諦めかけた。
彼と付き合えたのに、もうムリだと思った時、千冬が助けてくれた。
場地さんが私に、万次郎の道標になってくれと言ってくれた。
三ツ谷さんが、私の特攻服を作ってくれた。
万次郎が私にオマエしかいらないと言ってくれた。
そして、現代の万次郎に助けてくれと言われた。
私たちは何度も大寿に殴られても、起き上がり、立ち向かう。
ここで、諦めてたまるかっ!!
「もういいよ、タケミチ、星那!!!マジで死んじまうぞ!!!」
千冬の声に耳を傾けず、タケミチくんは雄叫びをあげて、大寿に向かって行く。
例えここで頑張って未来を変えられなくても、ここで命を張る意味はある。
大寿の拳がタケミチくんの顔面に当たるが、大寿を殴ることが出来た。
タケミチくんは吹っ飛ばされたが、大寿も膝を付いた。
タケミチくんは立ち上がり八戒くんと向かい合うと、万が一、未来を変えられるなら、命を懸ける価値はあるだろ?と問いかける。
「八戒・・・頑張ることは辛くねぇよ。1番辛いことは・・・孤独なことだ。」
そうだよ・・・私は独りだった・・・万次郎がどこにいるかわからず、ヒナも両親も殺され、千冬もいなかった・・・だから私は、死を選んだ。
タケミチくんはボロボロの顔で、笑っていた。