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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第4章 revenge3


あぁあ、結局こうなるんだもんなぁ・・・稀咲となんて組むんじゃなかった。


千冬の方を見た。


「んっ!!・・・フッー、フッー!!」


千冬が床を蹴る。


千冬から目線を外し、上を向く。


タケミチくん大丈夫かな・・・稀咲が裏切ったってことは、大寿はもう礼拝堂の中にいるはず。

死なないでね、泣き虫のヒーロー。


無理矢理解こうとするが、全然取れない。

半間の奴、思いっきりキツく縛りやがって・・・。


その時、ウォーンというバイクの排気音が聞こえた。


千冬の方を振り向いた。

千冬もこちらを見て、目を合わせて、確信する。


でもどうして、こんなところに・・・。


バイクの音が近くで止む。


そして扉を開けて入ってきたのは、あの排気音・・・インパルスの持ち主、三ツ谷さんだった。


「千冬、星那ちゃん!?」


三ツ谷さんはすぐに私たちに駆け寄り、拘束を解いてくれた。


「稀咲、絶対、ぶっ殺す・・・でも先に、半間だ。」


「星那ちゃん・・・?」


「いろいろあって、星那、半間がまじで嫌になったみたいっス・・・。」


取れたフードを被り直し、3人で礼拝堂に向かう。


あぁもう、まじで半間殺す。


礼拝堂の扉を開けると、柚葉さんもいた。

どうして柚葉さんが、短刀なんか・・・。

八戒くんじゃないの、大寿を殺したのは・・・。

しかも柚葉さん、顔が傷だらけだ。


柚葉さんが、短刀を構えたとこで三ツ谷さんが、その刃を持って止めた。


「守る時に使うもんじゃねよ、それ。」


刃を持った三ツ谷さんの指の隙間が、赤く染まり、ポタポタと血が零れていく。


柚葉さんがフラッとして倒れそうになったとこを、三ツ谷さんが受け止めて抱き締めた。


彼はタケミチくんに柚葉さんを任せ、大寿と対峙する。


大寿に約束を破るつもりかと聞かれると、そんな約束よりあたりまえのことを教えてやると言った。


「妹にはどんな時でも手をあげねぇ、どんな悪さも笑って許してやる。それが兄貴だ、バカヤロウ!!」


特攻服の前をバッと開いた。


青筋を立てて、めちゃくちゃ怒っている。


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