第4章 revenge3
「星那ちゃん、それちょーだい。」
半間が気持ち悪い・・・。
会ってからちょっとの時間で、気に入られてしまったようだ。
さっきまで三浦ちゃんだったのに、星那ちゃんって呼ばれるようになってしまった。
「ちょっ、半間さん!自分の食べてください!」
フォークで私のハンバーグを1口大に切って、取られてしまう。
座る場所も、無理矢理私の隣に来た。
千冬に目で助けを求める。
千冬は、そっと目を逸らした。
稀咲にも目を向けるが、興味がなさそうに目を逸らす。
味方がいない・・・。
「稀咲!前に殴ったこと謝るからさ・・・。」
謝りたくもないが、とりあえず、半間をどうにかして欲しい。
肩を組んできて、ニヤニヤ、こっちを見てくる。
「半間・・・三浦は、ツンデレらしいぞ。」
っ!?
稀咲っーー!!!こんの、クソがっ!!
そんなに、私に殴られたこと、根に持ってんのか!
涼しい顔してたくせに。
「稀咲、あんたは絶対、許さない。」
ヒナを殺したことも、万次郎を操り人形にしたことも・・・そして今、私をバカにしたことも!
稀咲をギッと睨んだ。
てゆーか、なんで私は、こいつらとこんな会話してんのよ。
イライラして、ハンバーグを黙々と食べた。
ハンバーグを切る度に、ガンッガンッと音をたてる。
「星那ちゃん、明日、夜まで遊ぼーぜ。」
絶対、語尾にハート付いてるわ。
相手もしたくもないので、無視して食べ続ける。
なぁなぁと、また肩を組んできた。
「ヒャハ、そういう反応、クるわぁ・・・勃っちまいそう。」
っ!?
吹き出しそうになった。
半間を見ると、顔を上に向けて嬉しそうに顔を緩ませてる。
気持ち悪過ぎて、ムリなんだけど・・・早くタケミチくん来てよ。
ご飯をほぼ食べ終わった頃、やっとタケミチくんが来た。
「遅れて、ごめん!」
っ!?
何があった!?
顔が・・・どうなってんの?
目が3の字に腫れ上がってる。
あぁ、ヒナか・・・泣いたんだろうなぁ。
きっと、すごく辛かったよね・・・大好きなのに、別れを告げなきゃいけないなんて・・・。