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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第4章 revenge3


私は何をやってるんだろう・・・誰かも知らない人の言うことを信じて、大切な彼のことを信じなかった。


彼が怒るのも当然だ。

なのに彼はこんな私じゃなくて、自分を責めるの?


そんな彼がどうしようもなく愛しくて、彼に向かって走り出していた。


「万次郎っ・・・!!」


ぎゅっと彼に抱き着いて涙を流し、胸に顔を擦り付けながら、彼の存在を確かめる。


「ごめんなさいっ・・・ごめんなさいぃ・・・これからは貴方だけを信じ続けるからっ、捨てないで・・・。」


「星那のバカ。なんですぐ言わなかったんだよ・・・。」


彼は頭を包み込んで、撫でてくれた。


ずっと泣き続ける私を、彼は震えながら慰め続けてくれた。


血のハロウィン後の現代では、私は万次郎と一緒にいた。

中学生の私たちも、これを乗り越えてたのかな・・・。


やっと泣き止んだ私は、彼の胸から顔を離した。

彼が私の頬を撫でて、涙を拭ってくれる。


「オマエは本当、泣き虫な?」


「万次郎だって、よく泣くじゃない。」


オマエ程泣かねぇよと笑った万次郎が眩しい・・・。


私たちは大丈夫だ、ありがとう千冬・・・また貴方に助けられちゃったね。


「本当オマエらは・・・星那ちゃん、よくマイキーと話そうとしてくれたな、サンキュ。」


たぶん万次郎は、私と話そうと何度も連絡してくれたはずだ。

そしてたぶん荒れてた・・・そんな彼を宥めてくれたのは、きっとドラケンさんだ。

迷惑かけちゃったな・・・。


「私はお礼を言われる行動をしてない、その逆だよ、怒られて当然だ。」


「いや、もしオレが星那ちゃんの立場で、エマがそんなこと・・・あ"っ!!なんでもねぇ!!忘れろ!!」


途中で自分がエマちゃんを好きだと言ってることに気付いたのか、顔を真っ赤にして隠した。


「ふふふっ!知ってるよ、ドラケンさんがエマちゃんを好きなこと。」


「はぁあ!?・・・マイキー!!」


「オレ言ってねぇよ?ケンチン、わかり易過ぎなんだよ。」


慌てるドラケンさんが珍しくて、万次郎と2人して笑うと、鬼の顔をして向かってくるので、彼と手を繋いで走って逃げた。


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