第4章 revenge3
ドラケンさんが彼にどうする?と聞くと、彼は三ツ谷さんに任せた。
三ツ谷さんは八戒くんに近付いてくる。
八戒くんは何か思い詰めたような、申し訳ないような表情をしていた。
「そんな顔すんな、八戒・・・・・・わかってっから。」
三ツ谷さんは八戒くんを見ずに、そう伝える。
「お世話になりました!!!」
八戒くんは立ち上がり、三ツ谷さんに頭を下げた。
もう、何も変えられないの・・・?
「は?なに言ってんだ?オレは認めねぇよ。大寿に会わせろ!」
っ!?・・・三ツ谷さん・・・。
八戒くん、三ツ谷さん、タケミチくん、千冬の4人はそのまま大寿に会いに行こうとする。
私もそれについて行こうとすると、千冬に止められた。
万次郎と話せと・・・。
幹部のみんなは帰ったが、千冬に言われた為、彼を引き止めて話す。
「口出ししねぇが、聞かせてもらう。」
ドラケンさんは残った。
たぶん、ドラケンさんも私を怒ってるんだろう。
彼の話を何も聞かずに、信じもせずに、彼を遠ざけたことに。
「マイキーさん、貴方は私をちゃんと愛してくれた?私しかいらないと言ったことは、本当?」
千冬たちから勇気を貰った。
きっと、千冬たちがいなかったら、私たちはこのままうやむやのままだった。
「美香が突然オレの前に現れた。オマエと会う前・・・再会する前、オレとあいつには関係があった。付き合ってた訳じゃねぇ、お互い遊びだった、なのにあいつは突然会いに来て、自分はオレの彼女だと言った。オマエと話したことも言ってた。」
遊んでたオレが悪い、でもオマエに信じて欲しかったと俯き訴えた。
彼は初めから本気だった。
なのに私は、彼を信じなかったんだ。
彼が私と付き合う前、遊んでたのは知ってたのに・・・どうして私は彼を信じれなかったんだろう。
彼の愛を知ってたのに・・・。
「万次郎・・・。」
私はもう万次郎を拒絶しない、向き合うと決めた。
「私はその娘に嫉妬してた、私よりも万次郎を知ってるその娘に・・・。」
「オマエ以上にオレを知ってるやつはいねぇよ。」
オレを信じてくれるか?と辛そうに微笑んで、私を見た。