第4章 revenge3
あれから4日、ほとんど何も食べず、仮病を使って学校を休み続けた。
携帯も電源を落として放置、全ての接触を絶った。
インターホンが鳴った。
まだ母がいるだろうから、出てくれる。
何も気にせずに目を瞑っていると、部屋の扉が開いた。
誰よ・・・勝手に入れないで。
「星那、大丈夫か?」
「っ!?・・・千冬っ!?」
千冬の声が聞こえて起き上がりそちらを向くと、特攻服を着た千冬とタケミチくんがいた。
私は千冬の姿を捕らえた瞬間、走って、彼に抱き着いた。
千冬はそんな私の頭を優しく撫でてくれる。
未来で稀咲に殺された千冬・・・そうだ、私は千冬も救わなきゃいけない。
こんな腐ってる場合じゃない、ヒナと千冬、東卍のみんなを救わなきゃ。
「星那ちゃん悪ぃ・・・みんなにバレた、大寿にやられたこと・・・。」
そっか、バレたんなら仕様がない、タケミチくんを責める必要はない。
「それと・・・千冬に話した。オレたちがタイムリープしてること。」
いや待って、それは仕様がなくない。
話したってどういうこと!?
バッと顔を上げて、タケミチくんを見た。
「星那、タケミっちはオレの相棒だ。それにオマエはオレの従姉妹・・・手ぇ貸すぜ!」
千冬がニカッと笑っていた。
2人を座らせて、話しを聞く。
どうやら黒龍は、相当やばいらしい。
東卍とぶつかれば、ただじゃ済まない。
その為、2人で方をつけようしてる。
それはさせない、私も一緒に戦う。
千冬を失わない為に・・・。
話が一段落すると、千冬に引きこもって、何があったと聞かれた。
怪我したからと誤魔化すが、信じてくれない。
「ある女の子に会ったの、名前は知らない。その娘は万次郎の本命だと言った。」
「それがどうした?どうせ、嘘だろ?」
「それを証明するものがあった。」
何があったか全て話すと、マイキーくんにちゃんと確かめに行こうぜと言われたが、会える気がしない。
「これから、幹部が集まる。早く着替えろ。」
千冬がそう言うと、タケミチくんと一緒に部屋を出て行った。
ムリだよ、千冬・・・話せないよ、顔も見れない・・・。