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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第1章 revenge1


「着いたよ。」


バイクを止めて、彼に必死にしがみついた私の腕を優しく持って離した。


周りを見渡すと、たくさんのバイクと彼と同じ特攻服を着た人たちで溢れ返ってた。


「マイキーオマエ、なに星那ちゃん連れて来てんだよ。」


「だって、一緒にいたからー・・・。」


ドラケンさん?


みんな同じ特攻服を着てるということは、ここにいる人たちみんな、東卍!?


「星那、降りれる?」


バイクから降りた彼は、私の手を握ってくれた。

彼に支えられながらバイクを降りると、顔を上げた先に顔があって悲鳴を上げそうになる。


至近距離で彼と目があって、恥ずかしい・・・。

なのに、目を逸らせない。


「タケミっちも来てるよ。」


目の前でニコッと笑った。

ムリっ・・・ムリムリムリムリムリムリーーーーっ!!


心臓がもちそうもないので、近くにいた金髪の人の後ろに隠れた。


「は?なにすん・・・って、星那!?」


聞き覚えがある声に名前を呼ばれて顔を上げると、千冬がいた。


「え、千冬?なんでここにいるの?」


「いや、オマエこそなんでここにいんの?」


よく見れば千冬も東卍の特攻服を着ている。


千冬、東卍に入ってたんだ。

喧嘩ばっかりしてるとは聞いてたけど、まさか東卍とはね・・・。


「星那、場地んとこのと知り合い?」


場地さんって方は知らないけど・・・ってムリだーっ!

マイキーさんの顔がめちゃくちゃ怖いっ!!


無表情で一切光の入ってない目で私たちを見てる。


千冬、なにやらかした!?


「え、マイキーくん・・・?」


千冬が怯えてる。


「あ、あのっ、千冬は従兄弟です!!」


「あははっ、なーんだっ従兄弟か!」


さっきの顔が嘘のように、可愛く笑ってる。

なんだったんろう・・・見間違いかな?


安心してきたら、だんだん周りの声がはっきりと聞こえてくる。


「知らない!」


っ!?ヒナの声だ!


その声に振り向くと、ボコボコになって正座するタケミチくんとそれに背を向けて去っていくヒナが見えた。


え、何があった?





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