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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第3章 revenge2.5


集会が終わり、みんながちらほらと帰っていく。


行くぞと彼が手を引いて歩く。


「あ、待って!私、今日、千冬ん家いく!」


「は?なんで?」


「ちょっと、千冬と話したくて・・・。」


オレも行くと言って、千冬がいる方へ方向転換をする彼。


千冬もそろそろ落ち着いたと思って、場地さんとの話を聞こうと思う。

千冬にとって場地さんは、どんな人だったのか、いろいろ聞きたい。


「ねぇ千冬、今日千冬ん家、行ってもいい?・・・万次郎も一緒に・・・。」


「え?オレん家?」


驚いていたが、心良く了承してくれた。


万次郎の後ろに乗り、千冬の家に向かう。


千冬が住んでる団地に着き、階段を上がっていく。


千冬が住んでる階を通り過ぎて、ある踊り場で止まった。


「ここ・・・オレのお気に入りの場所。」


階段の踊り場が・・・?


「ここで場地さんと、朝までだべってた。」


その言葉を聞いて、溢れ出そうになる涙を、ぐっと堪えた。


万次郎が私の手をぎゅっと握ってきた。

その手は、少し震えていた。


階段を降り出す千冬の後を、握られた手を握り返して、ついていく。


「おばさん、こんばんは!今日、泊まってくね?」


「オマエ、泊まんのかよ。」


いいじゃんと言いながら、2人の手を引っ張って、千冬の部屋に行く。


ご飯は途中で買ってきた、ペヤング。


千冬と場地さんの会話に出て来ていたし、千冬が場地さんのお墓に、半分コしたものを供えていた。


ペヤングを食べながら、膝にペケJを置き、話し始める。


「千冬って、どうして場地さんと仲良くなったの?」


千冬には辛いかもしれない・・・でも彼が知る、場地さんを知りたい。


「オレが中1の時、同じ学年にダブってる奴がいてさ、そいつを見に行ったんだよ、そしたら、髪べったりでメガネかけてて、ガリ勉だった。しかもすげぇバカだった。」


千冬は嬉しそうに話し始めた。


てか、中学でタブるって・・・どういうこと?


「もうダブれねぇんだよ、オフクロが泣くってすげぇ真剣に言ってて・・・その後帰り道で、オレ1人に対して、20人で奇襲かけられてさ、さすがに20人はきつくて・・・そしたらそこに、あのガリ勉が来て、1人で倒しちまった。」


ガリ勉、すご・・・。

え、てか、誰の話してんの?


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