第3章 revenge2.5
今日は、集会だ。
昨日、三ツ谷さんから貰った特攻服を着ていく。
中、なに着よう・・・万次郎はいつも白いもの着てるよね。
薄めの真っ白なトレーナーを着て、マントを羽織った。
その時、特徴的なバイクの排気音が聞こえてきて、近くで止まった。
窓を開けて確認すると、家の前に、バブに跨った万次郎がいる。
迎えに来てくれたんだ。
携帯と財布をポケットに詰め込んで、玄関に向かう。
座り込み、みんなと同じ白い靴を履いて外に出ると、笑顔の彼を視界に捕らえた。
駆け寄り、彼の後ろに乗り込んで、ぎゅっとしがみつく。
バブーと鳴らし、彼は走り出す。
「似合ってる。」
「そう?嬉しい!」
黒のマントをたなびかせ、私たちは街を駆け抜けた。
神社に着き、集会が始まるまで、フードを被って彼の隣にいた。
「星那ちゃん、似合ってるじゃねぇか。」
「ドラケンさん!ありがとう!」
ドラケンさんも合流し、特攻服姿を褒めてくれた。
嬉しくて、隣にいる彼の肩に頭を預けて、スリスリと擦りつける。
「おっぱい、あたってるよ。」
腕にしがみつくと、そんな意地悪を言われるが、気にせずくっついていた。
みんなが集まってきて、タケミチくんも来たようだ。
特攻服姿のタケミチくんを見て、ドラケンさんは似合ってないと言った。
確かに、似合ってない・・・。
万次郎の腕から離れて、タケミチくんの隣にいく。
「星那ちゃん、似合ってるな!」
フードを取って、笑い合う。
目の前にいるドラケンさんが、急に真剣な顔になった。
「改めて、東京卍會へようこそ。」
その言葉に、タケミチくんと一緒に、よろしくお願いしますと頭を下げた。
ドラケンさんが集会を始めると声をかけると、万次郎がみんなの前に立つ。
それに続くように、半間と千冬が彼の後ろに立った。
どうして2人が・・・?
今日はタケミチくんにとって、大事な集会だと言っていたけど・・・。
「今日の集会は荒れんぞー、血のハロウィンの総決算だ!」
とドラケンさんが言った。
どうしようもなく、悲しい抗争だった。
思い出すと、場地さんを救えなかった悔しさに飲み込まれてしまいそう。