第3章 revenge2.5
放課後、教室を出ていくタケミチくんを見付け、声をかける。
「タケミチくん、これから予定ある?」
「これから三ツ谷くんの学校行くんだよ。」
「じゃあ一緒に行こ!私も三ツ谷さんに呼ばれてるから。」
駆け寄り、隣を歩く。
三ツ谷さん、なんだろうねと言いながら、三ツ谷さんの学校までの道のりを歩く。
校門で遅いねーと話しながら、三ツ谷さんを待つ。
来たことはあるが、さすがに他校に無断で入れない。
「おーい、タケミっち!!星那ちゃん!!」
「あ!今日もぺーさんのお迎えだ!!」
タケミチくんはぺーさんが来たことに、少し驚いている。
ぺーさんは三ツ谷さんはオレらの隊長だしなと言いながら、家庭科室へと向かう。
そういえば、ぺーさん、パーさんがいなくなってから弐番隊に入ったんだっけ。
手芸部にぺーさんの苦手な人がいるが、今日は一緒に入ってくれるみたい。
家庭科室の前に立つと、いきなり扉が開かれた。
「ちょっと林君!!また部長を誑かしに来たの!?部長、今忙しいから帰って!!」
すごい、勢いだ・・・こんな怖そうなぺーさんにそこまで言えるなんて、すごい・・・。
ぺーさんがタジタジだ。
そんな服着てるから、先生に目をつけられるんだよとか・・・まあ、わからなくもない。
ガラが悪いシャツを着ている。
その時、三ツ谷さんが来て女子部員を宥めてくれた。
この人、安田さんっていうんだ。
安田さんは、部長以外の不良、嫌いですと言って、戻っていった。
やっぱり三ツ谷さんは、手芸部の女の子たちにすごく慕われてるんだなぁ。
まあ、部長だし・・・わからなくもない、三ツ谷さん、すごく優しいもん。
見た目は少し怖いけど、中身は全然違う。
「ちょっと待ってろ、2人とも。すぐ、できっから。」
三ツ谷さんは、女子部員たちに指示をしながらそう言った。
「すぐ出来るって・・・なんか作ってるんスかね?そもそもオレたちって、なんで呼び出されたんだろ?」
ぺーさんに問いかけるタケミチくん。
確かに、なんで私たち2人を?
皆目、検討もつかない。