第3章 revenge2.5
直人くんが言うには、兄妹仲良く買い物をしてたみたい。
それで、私たちを見付けたと・・・。
「ドラケンくん命のエマちゃんと、星那命のマイキーくんが、あんなことするなんてあり得ない!何か裏があるに決まってる!」
ヒナがそうでしょ!?とタケミチくんと私に詰め寄る。
いや、まあ・・・2人、兄妹だしね?
マイキーさんの腕に抱きつくエマちゃんを見て、少し嫉妬してしまった。
2人は兄妹だ、あり得なくない・・・そう自分に言い聞かせた。
「この謎は私が解いてみせる!ジッチャンの名にかけて!」
「ヒ、ヒナ・・・?」
最近ヒナが探偵にハマりまくってると、教えてくれた。
だから、違う作品のキャラクター名が出てくるんだね・・・。
ヒナが早くと、2人を尾けて先に行ってしまう。
2人を尾けていくと、カフェに入っていった。
山盛りのデザートを食べている。
エマちゃんがマイキーさんにあーんしてる。
私もしたい・・・。
マイキーさんはあーんされたものをパクっと食べて、可愛い笑顔で、うまいと言っている。
私もあの顔を目の前で見たい・・・。
タケミチくんをからかうつもりでついてきたのに、エマちゃんに嫉妬してばっかりだ。
来なければよかったな・・・。
2週間も会ってないから、余計に醜い嫉妬が募るばかりだ。
「見たまえ、ワトソンくん!エマちゃんのあの目・・・あれは絶対、恋してる目!女の勘よ!」
いや、あれは・・・ただ単に、お兄ちゃんのマイキーさんが好きだからだと思うんだけど・・・。
顔を赤らめてるタケミチくんの視線が気になり、その先を見てみると、エマちゃんの胸だった。
「どこ、見てんの・・・。」
確かにエマちゃんのおっぱい大きいけど・・・。
いきなりタケミチくんが目を飛び出させながら、こちらを向いたので驚いた。
ヒナがタケミチくんの視線に気付いて、殴ったようだ。
「あれ!?タケミチじゃん!?」
「山岸!」
振り向くと、溝中五人衆の山岸くんがいた。
タケミチくんが今までの経緯を説明する。
「エマという女の噂は聞いたことがある・・・。」
不良辞典の山岸くんなら、知ってるかな。
これでタケミチくんたちをからかうのも、終わりかな?