第2章 revenge2
一虎さんを死なせちゃいけない、場地さんが命懸けで守ったんだ。
「場地さんは東卍の為に・・・ぅぐあっ!?」
彼に頬を殴り飛ばされた。
殴ったって、止まらないよ?
私は、誓ったんだ、貴方を救うって・・・約束したんだ、貴方の道標になるって・・・!!
殴ってでも止めてくれって言ったのは、貴方でしょ。
起き上がり彼に向かって走っていき、殴り返す。
私の精一杯の力でも、貴方を吹っ飛ばすことは出来ない・・・それでも貴方を止めるっ!
「オマエも殺してやるよ。」
「私は、殺したって死なないよ!」
肩を押され倒される。
彼は私に馬乗りになり、顔を何度も殴ってくる。
これは、本当の彼じゃない。
「もう、やめて・・・これ以上、苦しまないで・・・。」
身体を起こし、彼を抱き締めた。
それでも彼は私を引き離そうとするが、ぎゅっとしがみついて離れない。
「うっ!?」
彼の首に噛み付いた。
私の髪を引っ張って離そうとする。
その時、タケミチくんが学ランを脱ぎ捨てた。
一緒に何かが落ちた。
彼がそれに反応する。
「なんでわかんねぇんだよ!?星那ちゃんがそこまでする理由も、場地くんが死んだ意味も!?」
タケミチくん・・・お願い、彼を止めて・・・。
君なら、止められる。
「2人の・・・東卍の為だろ!?場地くんは一虎くんに殺されるんじゃなくて、自決することを選んだんだ!!場地くんは一虎くんに負い目を感じて欲しくなかったから!!マイキーくんに一虎くんを許して欲しかったから、みんなが大好きだから、その決断をしたんだって、なんでわかんねぇんだよ!!!」
タケミチくんはお守りを拾う彼の前に立った。
「タケミっち、このお守りを・・・どこで・・・?」
「・・・・・・集会の時、神社で拾ったんですよ・・・。」
創設メンバーの2人が、お守りに反応する。
「場地・・・ずっと持ってたのか・・・?あの日のお守りだ。」
創設メンバーのドラケンさん、三ツ谷さん、一虎さんが周りに集まってきた。
そのお守りは、みんなにとって大切なものなの・・・?