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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第2章 revenge2


場地さんはなんてことないように、立っている。


大丈夫なの?救えたの?場地さんを・・・。


千冬は怒鳴り、一虎さんの胸ぐらを掴んだ。


タケミチくんは荒く息をし、強く目を見開いた。


「オレは東卍のトップになる為に、稀咲を潰す!!」


場地さんはタケミチくんと千冬を殴って、邪魔すんなと凄んだ。

そして、マイキーを頼むと言って、参番隊の前に立った。


「参番隊50人vs.オレ!!上等、上等。」

彼は髪を束ねた。


一気に参番隊を倒して、駆け上がってくる。


「場地さんは稀咲をヤるって言ったろ?あの人、出来ねぇ約束はしねーんだよ!」


千冬のその言葉に光が見えた気がした。


稀咲の側にいた奴がヤられた。

稀咲の首に、鋭く尖った鉄パイプの先が向けられる。


そこにはもう、場地さんが立っていた。


廃車の上には、参番隊が転がっている。


「稀咲ぃ、チェックメイトだ。」


「やれるもんなら、やってみろ!」


稀咲を追い詰めた。

・・・のに、何故か2人とも黙ったまま動かない。


「クソッ、ここまでか・・・。」


場地さんの足元に血が溢れ、何度も口から血を吐き出し、膝をついて倒れた。


どうして・・・?


千冬が駆け上がって来て、場地さんを庇うように前に立ち、稀咲と対峙した。


「稀咲、てめぇ何をしたぁ!!」


「見てたろ?オレは何もしてねぇ。」


確かに稀咲は何もしていなかった。


千冬が場地さんに声をかける。


「っ!?一虎さん・・・。」


確かにあの時、一虎さんは場地さんを刺してたんだ!!


「一虎ぁぁ!!」


千冬が下にいる一虎さんを見据える。


場地さんから流れる血を見て、怒りが込み上げる。


「一虎っ!!あんたは私が殺す!!!」


ずっとずっと思ってきた、真一郎さんを奪ったあんたを・・・マイキーさんを傷付けたあんたを殺したいと・・・!!


「そうか!場地を芭流覇羅に引き抜いたのは、こうやって寝首をかく為か!!」


稀咲、あんたは何を言ってる、全部オマエの思い通りになったんだろ?


「ねぇ?総長。」


「っ!?マイキーさん!?」


腕の中にいた彼は、ゆっくりと立ち上がる。


稀咲、マイキーさんを煽るな。


「マイキーさん、違うん・・・。」


彼の殺気で身体が震えた。


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