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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第2章 revenge2


視界の端に、黒マスクの男が入った。


この人、稀咲と一緒にいた奴だ。


やっぱり稀咲と芭流覇羅は繋がってる。


黒マスクの男が鉄の棒を振り、マイキーさんを目掛けて飛んでくる。

マイキーさんをキツく抱き締め、背中にくる衝撃を待った。


「星那ちゃん!!」


タケミチくん、私が彼を守るよ。


いくら待っても、衝撃が来ない。

恐る恐る顔をあげると、伸びた黒マスクの頭に足を置く稀咲の後ろ姿が目に入った。


「東京卍會、参番隊隊長、稀咲鉄太。大将はウチの隊が責任持って、守らせてもらう!!」


「稀咲・・・。」


そうか、あんたにとってこの抗争がどうなろうとどっちでもいんだ。

東卍が負けたら芭流覇羅に取り込み、東卍が勝ったら今みたいに活躍して、上に成り上がる。

あんたは勝っても負けても、東卍を乗っ取れる。

そういう計算。


「気に入らない。」


こんなに頑張ったのに、結局私たちはこいつの手の平の上だったんだ。


「稀咲!!よくやった!!」


ドラケンさん・・・こいつは・・・。


涙を流してタケミチくんを見た。

泣き虫のヒーロー、貴方ならこの状況をどうするの?

私には何も思い付かない。


「マイキーを任せた!!星那ちゃん、あんまムリすんな!」


「どうすればいいの?ただ貴方を守りたいだけなのに・・・。」


マイキーさんのおでこに軽くおでこをくっ付けて、泣き崩れる。


「この時を待ってたぜ、稀咲!!」


っ!?この声・・・。


聞き覚えのある声を聞いて、顔をあげた。


場地さん・・・!!


彼は稀咲の頭を鉄の棒でぶん殴って、吹き飛ばした。


やっぱり場地さんは稀咲を・・・。


東卍の幹部たちは彼に向かって、やめろと叫んだ。


「場地さん、今は・・・っ!?」


彼は首根っこ掴まれて、飛ばされた。


こいつ、稀咲と一緒にいた奴・・・。


稀咲は膝をつきながら、立ち上がった。


「ブンブンブンブン、オレの周りを嗅ぎ回ってるハエだ、叩き殺せ。」


「・・・・・・上等だよ、稀咲!!」


ダメだよ、場地さん・・・今は稀咲をやっちゃいけない。

貴方が悪者になる・・・貴方が殺されてしまう!!


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