第1章 日常
私がいじめられるようになった原因はただの誤解
茉莉花は神崎くんのことが好き
6月に行われた文化祭のクラス委員になったとき隣のクラスの委員長は神崎くんだった
それから少し文化祭のことで放課後に話すようになり、それを見た誰が茉莉花に伝えた
その日から3人は今までと態度を変え私に冷たく当たる日々が始まって、今ではこんなまでになった
2人は私を抱えて保健室まで連れていく
こんなところ見られたら本当に死ぬしかないそう思った
幸い茉莉花はもう帰っていたのか、保健室までには見当たらなかった
「あれ、先生いないじゃん…」
「宗、消毒液取って」
そう言うと神崎くんはなれたような手つきで私の怪我を処置し始めた
そんな手つきに見とれていると「いっ…」消毒液が傷口に染みて声が出る
「ごめんね、すぐ終わるから今だけ我慢して」
「…ありがとう」
処置が終わると神崎くんはニコッと笑い「これで大丈夫」と言った
これで神崎くんじゃなきゃ良かったのに
助けてって素直に言えたかもしれない
「少しここで休んでけよ。すぐに家帰るのも厳しいだろ?」
志麻くんは自分たちが見とくからと言って私に保健室で休むように提案する
「でも…部活あるんじゃ…」
「ん?俺らはもう引退。たまたま忘れ物取りに行っただけ」
そう言うと志麻くんは私の頭を撫で「ほら休んどけ」と言って私は横になった
しばらくすると疲れたのか眠気が来てそのまま眠ってしまった