第1章 『 camel 』✱佐野万次郎/裏有/大人/軽くドラエマ
「あ、あ、あぅっいっちゃう···!」
「いけよ」
「や、···だ、いっしょがいい···っ!」
自ずと口にしてしまった言葉に驚いた。
恋人はおろか友人ですらない男をここまで求めたのは初めてだ。
「名前チャン、誰にでもそんな事言ってんの?」
「や、ちが···っ」
「殺すよ?」
「あ、っあっ、···またそこっ···やぁっ」
少し苛立った様子で弱い部分を執拗に突かれ続ける。
「オラ、はやくイけよ」
「あっ、···!やだ、やだぁっ···!」
片足を持ち上げられより深く力強く奥を突き上げられ
ぱちゅぱちゅと卑猥な水音が大きく響き、恥ずかしさが増した。
「あ、っあ、あ、っも、むり、いくっ···いっちゃう···!!あ、ああっ!」
「イッちゃった?」
「はぁっ·······」
にまにまと笑う万次郎を見ず
ぷいと顔を逸らす名前
「ん、かわいいね名前」
「あっ······!」
後ろを向かされ、腰を引き寄せられる
達したばかりの体に止んだと思った快感がまた押し寄せた。
「あっ、あっ、イッたばっか、なの···っにっ、!」
「んー?知らない」
くすくすと笑う声が耳元できこえたと同時により一層ぶつかり合い快感から逃げる腰をがっしりと捕まれ打ち付けられる。
「あっ、んあっ···」
「おねーさん、誰とでもこんな事すんの?」
「あっ、し、しないっ」
「ふーん」
「万次郎っ···だ、け···!」
「···ッ」
腰を打ち付ける速度が増し、深部に響く。
「あっ、あっ、きもちいぃよぉ!」
「もっと腰あげろ」
ぐいっと引き寄せられ、密着する肌。
背中に唇を落とされ快感が全身に浸透する。
「あ、っ、···、はげしっ···!」
「激しくしてるし···っ」
吐息がちに答える万次郎も限界が近いのだと知らせた。
「あ、あ、あっ···っ!いっく···!いっちゃうっ!」
「ん、···オレもい、くっ」
体の芯部に精液が注ぎ込まれる。
どくどくと脈打つ振動さえも感じ気持ちいい
「······ぁ··っシャチョー、···中出し···最低です」
「ん?何言ってんの?名前はオレのだし」
「!?」
「裏切ったら殺すね」
「なにそれ強引···」
どうにでもなれと項垂れた名前に万次郎は口付ける。煙草の匂いはもうしなかった。
fin