第26章 東京都大会!!~聖ルドルフ編~
標的となった菊丸は逆により動き、相手を引きつけドンピシャのタイミングで正確なショットが相手の死角をえぐる。
ムーンボレーを次々に決め、気づけば4対4で追いついていた。
そしてまた大石のサービスから始まる。
すると、前衛の菊丸ポジションがセンターラインをまたいでかがんでいた。相手は、菊丸の逆方向へ返すと、そこには大石がいる。
そのフォーメーションに翻弄され、相手のボールはネットにかかってしまう。
「あああああぁぁぁーーー!!!」
突如、相手選手は、叫んだのかと思うと、スッキリした様子だった。
不「相手も次第に慣れしているからね。自分の頭の熱気を放出させて気分を落ち着けたんだね。」
「びっくりしたー…」
リョ「あのフォーメーション見たことない」
「私もダブルスはわからないから初めて見た」
乾「そりゃそうさ。難易度が高い変形フォーメーションだからね」
相手も負けておらず、極めてロブを狙ってくる。幸運ながらもそれはアウトになるが、また試合が変わってくる。