• テキストサイズ

鬼姫

第1章 PRAY 1






桂もそれに気が付いて振り返る。



桂「…お主…」


『早く行くぞ、話は後だ』





私は何か言いかけた桂と共に
すぐにその場を離れた。




『…はあ、はあっ』


桂「はあ…」





道が複雑になっている路地で
私たちは少し息を整えていた。




桂「…お主何者じゃ」




桂はやはりまだ私だと気づいていないようで、不思議そうな顔をして私を見た。



私はゆっくりとかぶっていた帽子を
脱いで、





『共に攘夷戦争を共にしただ。久しぶりだな桂』


桂「…ま、まさか」




桂も驚いたように目をまん丸にした。


そして私を頭の先からつま先まで
まじまじと見つめてほう、と納得していた。


/ 225ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp