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鬼姫
第1章 PRAY 1
…なんか面白そうな人。
見た目ちょっといかついけど。
『じゃあ私はこれで…』
「待て」
そそくさとその場を去ろうとした私を男は引き止めた。
なによ。
と思いながら男を見ると、
「これ、さっきの礼だ。
それで宿でもどこでも泊まるといい」
男は私の手にお札を握らせた。
そしてそのままふらふらとどこかへ
行ってしまった。
警察がお金渡したりなんかして
良いものなのかね。
私は少し呆れながらそのお金で
近くのホテルに泊まった。
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