第10章 PRAY 10
男「暴れないでくださいよ…」
刀を忘れるなんて…
本当に気が緩みすぎてたよね。
男が私の腕をつかむ。
『…は、なして‼︎』
私は男のみぞおちを殴る。
男は地面に倒れて…
それを見た他の攘夷浪士たちも私に襲いかかる。
お腹の子に影響しないようにしなきゃ。
私は素手で攘夷浪士たちを倒して行く。
でも、さすがに30人近くもいる攘夷浪士たちを素手で倒して行くのには無理がある。
私は羽交い締めのように男に捕まってしまった。
『…やめて‼︎ お腹の子が…‼︎』
男「も、もしかして…赤子が?」
攘夷浪士たちはみな驚いた顔で私を見た。
でも、私のことを離してはくれなくて
そのまま連行しようとする。
「てめーーーら‼︎ 何してんだ‼︎」
その時、遠くから声が聞こえた。