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鬼姫
第1章 PRAY 1
************
『…久々の江戸か…』
道の真ん中でぽそり、と呟く女が一人。
深く被った帽子から垂れている長い
茶髪の毛は腰元まである。
着物からところどころ見える肌は
白くなめらか。
顔こそ見えないものの、
見るものを惹きつける何かがあった。
女はヒールのあるブーツをカツカツ慣らしながらゆっくりと歩き始めた。
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