第5章 PRAY 5
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神威「大丈夫ー?」
『もう、大丈夫だって言ってるじゃない』
私が怪我した肩を神威はすごく気にしていた。
デリカシーがないように見えて意外と
考えてたりするのかな?
でも、部屋に無断で入ってくるのは
やめてほしい。
神威「昨日のは、喧嘩の途中に入ってきたが悪いんだヨ?」
『はいはい』
心配してるんだかしてないんだか
よくわかんない。
でも、なんだか悪い人ではなさそう。
神楽といた時はあんなに怖かったのに。
目を見開いて血を求めていた。
『うー』
考えただけでもゾクゾクする。
神威「寒いの?俺が温めてあげようか?」
『いや、遠慮しておく』
私が身震いしていると神威が私に飛びかかりそうになった。
それをひょいっとよけると神威は
私のベッドにぼふっと沈んだ。