第4章 PRAY 4
「晋助様に近づくとはお前何者っすか⁉︎」
船から出てきたのは女の子。
ピンクのヘソだしにミニスカート。
高「やめろ」
「晋助様…」
晋助に促されてその女は私を睨みながら
船に戻っていった。
高「ククッ……来ると思ってたぜ」
『晋助と一緒にこの世界をぶっ壊しにとやらに来たよ』
高「…綺麗な月が出てたからかぐや姫でも降りてくるかと思ってたら“鬼姫”が降りてきやがっとよ」
『…その名前も懐かしいね』
高「…ククッ」
晋助は喉で笑うと私を見た。
その目は真っ暗で……
私を移してはいなかった。
「へー、この子が言ってた“鬼姫”?」
物陰から声がして、
出てきたのは赤髪の……
「俺は神威。春雨の提督」
『……春雨…』
ずっと宇宙にいたからそれくらいはわかる。
宇宙海賊春雨…
こんな若い人が提督だったんだ。