第4章 PRAY 4
私は、確かに世界を恨んではいるけれど…
大切な人を奪われたからではない。
私がこの世に生まれた時から
私はこの世を憎んでいたはず。
私に笑うことさえ許してくれない肉親を憎んでいる。
いつの間にか笑わなくなったのは
本当は両親の罪滅ぼしのためなんかじゃない。
いつからか、笑えなくなってしまった。
笑うのがなんだか怖くて…
自分が自分でないような気がして…
高「ククッ…まあすぐにとは言わねぇよ
船にいるからよ、いつでも待ってるぜ」
晋助はお金を置いてお店を出て行った。
『すいません、お酒追加で』