第1章 R h p l ss
柔らかい匂いがする
ここはどこだ?誰の匂いだ?
あぁ、そうかこれはアイツの・・・。
「おはよう、良く眠れた?」
見上げるとそこには名前の顔。
どうやら昨日の出来事は夢では無いらしい。
「あぁ、よく眠れたよ。
こんなによく眠れたのは初めて」
「あはは、それなら良かった」
「名前は?良く眠れた?」
「・・・・・・よく、眠れたよ」
目の下に影を残して名前は笑った。
万次郎は名前が眠れて居ないことは分かっていたが思い通りの返答に、名前を愛しく思った。
「名前、腹減ったよな」
なんか買ってくると言い残し万次郎は部屋を後にした
万次郎が買い物を終え、部屋に戻ってきた時には夢子は眠っていて
それからいくら起こしても起きようとしなかった。
否、起きなかった。