第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
レオナ『あのジャック・スケリントンが?どう見てもそんなに深く考えてないだろう』
スカリー『むっ。そんなことはございません。さんも、ジャック様は思慮深い方だと思いますよね?』
『...シリョブカイ、っていうのは分かんないけど..ガイコツさんはハロウィンのこと大好きだし、町のみんなのこと考えて頑張ってると思うよ』
スカリー『ええ、ええ。そうでございましょうとも。さすが、よくお分かりだ。やはり我輩たちは非常に近い感性を持っているようです!この不思議な出会いもきっと運命ですね』
自分の意見を少なからず肯定してくれたことに笑みを深め大股で近づくと、手ではなく目の前の柔く白い頬へと手を伸ばし優しくキスをした
『!!んぅ..//』
ユウ『ちょっと!誰が頬まで良いなんて許した?まったくもう..、こっちおいで』
『ぇ?ぁ、ん....んぅぅぅぅ!』
自前のハンカチでキスされたところを少し強く拭われ呻くと、呆れた顔でレオナは重いため息をついた
レオナ『ユウ、しっかり拭っとけ。ったく、適当な返事しやがって。あとから痛い目見ても俺に泣きつくなよ』
『んぃ?でもレオさん、私が困ったことになったら、いつも助けてくれるよね』
レオナ『何事も限度ってもんがあるのをいい加減学べよ?』
ユウ『僕はいつでもどこでも助けに行くからね』
『んふふ、ありがと。
(でも、何も言わなくても、気づいたらみんな助けに来てくれるから...これ言ったら怒るかな?内緒にしとこ)』
レオナ『どこからどう見ても、ジャック・スケリントンはこうとなったら他が見えなくなるタイプだろうが。テメェと同じ、猪突猛進な野郎だ。その濃すぎる色眼鏡も大概にしねえと..』
ゼロ『ワンワン!』
グリム『ふなっ!?』
場を裂くようにゼロがグリムに飛びつき、その後から全体の見回りに出かけていたジャックが、アズールとジェイドを引き連れてこちらへと戻ってきていた
ジャック『僕を呼んだかい?』
グリム『び、びっくりしたんだゾ..いつの間に来てたんだ?』
レオナ『ああ。今テメェが本当に頼りになる骸骨だって褒めちぎってたところだ』