第4章 *グロリアスマスカレード*
アズール『さん..ああ、本当に良かったです。貴女にもしものことがあれば、この戦いに勝利してもその意味が無くなりますからね』
イデア『てかマレウス氏、よく氏ごと魔法を撃ちましたな。拙者には絶対無理』
マレウス『僕も直前までは躊躇はした、が..が防御魔法の発動を始めているのが見えたからな。僕はそれを信じてごと雷を降らせた』
アズール『防御魔法を展開していたんですか!?全く気づきませんでした..』
イデア『あの闇の手の魔法をコントロールしながら防御魔法の展開まで..氏、中々やりますな』
マレウス『勿論手加減はしていたが、それでもこの僕の魔法を防ぎきった。お前はとても優秀な魔法士だな』
見下ろしてくる穏やかな笑みに、泣き腫らした目元を隠すように胸元へと顔を埋めた
マレウス『あまり愛らしいことをするな。
さあ、少しの間眠れ。必ず僕が安全なところまで連れて行ってやろう』
『..ん』
〔〕
疲れた..痛い..動けない..でも、安心してる
ツノ太郎が、アズさんが、お月様が、みんなが終わらせてくれた。鐘の人を止めてくれた
私は、また何も出来なかった
何も出来なかっただけじゃなくて、3人に迷惑かけて助けてもらっちゃった。ちゃんとごめんなさいしないと..それと、ありがとうも言わないと
みんなは、大丈夫かな?どこもケガしてないといいな
?『ありがとう、お兄さまを止めてくれて』
『何もしてない..何も、出来なかった』
?『ううん、お姉ちゃんがお兄さまを引きつけてくれたから、妖精のお兄ちゃんが魔法を撃てたんだ』
『でも、私は..』
?『大丈夫。みんな、お姉ちゃんの味方だよ。みんな、お姉ちゃんが大好きだよ』
『...』
?『お兄さまのこと、許してなんて言わない。けど、側にいて支えてあげて。一人でずっと抱えてたから..相談できる人がいれば、きっと変わってくれる』
『..気が向いたら』
?『うん!』
あ、凄く眠い..
?『そろそろお別れだね。僕も..行かないと』
『ん..バイバイ、弟くん』
?『バイバイ、優しいお姉ちゃん』