第1章 *ハッピービーンズデー*
アズール『最後の戦い、見ていましたよ。ルークさんがやられたのは予想外でしたが、ジャックさんの身体能力とさんのムチ裁きと冷静な判断が勝利に繋がりましたね』
『アズさんの作戦があってこそだよ』
アズール『では、褒めてくれますか?』
『勿論。アズさん頑張ったね..良い子良い子』
軽く背伸びをしてアズールの頭を撫でてやると、いつもの企んだ笑みから、フッと力の抜けた笑みで嬉しそうに撫でられていた
『ジャックにも良い子良い子』
ジャック『お、俺はいい!!っおい、やめろ!』
『...ダメ?』
ジャック『ぐっ!..仕方ねぇな。早くしろ』
『ん』
大勢の前ということもあり嫌がるジャックだったが、瞳を潤ませ上目遣いで見つめてくるに勝てるはずもなく、腰を屈めて黙って撫でられることにした
『ジャック、尻尾..』
ジャック『うるせぇ..//』
ユウ『すみません。僕がもう少し足が速かったら』
ジェイド『いえ。ユウさんは与えられた役目を立派に果たしてくれました』
ケイト『そうそう。予想外だったのはジャックくんの身体能力。あんなん反則だよぉ。それに、ちゃんもあそこまで動けるなんて知らなかったぁ』
ジェイド『向こうから見ていましたが、最後の機転にも驚かされました。まさか、竪琴を遠ざけるとは』
ケイト『しかもユウちゃんがあと少しで届く!って所でやるもんだから意外とタチ悪い子?』
ジェイド『ふふふ。僕は好きですよ、そういうの』
ユウ『あの時は、頭真っ白になっちゃいましたよ。やっぱりすごいなぁ』
『ユウ、グリム』
ユウ『~~~!!!』
『ぐえっ!』
表彰式を終え、各自生徒が解散になる中、小走りで寄ってきたをユウは思いっきり抱き締めた
『ユウ、苦しい』
ユウ『ごめんね。あ~久しぶりのだぁ』
『会いたかった』
ユウ『僕も』
ケイト『ちゃん、おめでと』
『ケイさん、お疲れ様。ジェイさん、やっと会えた』
ジェイド『ふふふ、そう言えば大会中は全く会えませんでしたからね』
僕も会いたかったですよ、と微笑むジェイドにもつられて微笑んだ