第23章 鳥かごは無色透明《前編》 ◉鷹見啓悟※
「・・俺以外に隙を見せんでください」
「す、隙なんか・・っ」
「あの人が本気になれば」
こうされるかもしれん、思い切り押さえつけられた手首が沈むと噛み付くような口付けが降ってくる
「んん・・っ、は・・あっ」
「態と撮られた可能性も捨て切れない」
あの人が露骨な気配に気付かん方が説明つかんやろ、外堀埋めて貴女の気を引くつもりかもしれん、苦々しく呟いた彼の唇が首筋を這って印を咲かせると小さな痛みが走った
「ひ、ぁ・・っ、痕つけちゃ・・っ」
「付けますよ、貴女が誰のものなのか」
あの人に解らせんとね、吸い付いた場所を熱い舌が擽るように滑る
擦り合わせた脚に触れた指先、スカートの中を這ったそれが乱暴に布を引き摺りおろした
「や、め・・っ、んあ、あ・・っ」
「可愛い、俺だけのめぐ」
お仕置きせんとね、低く囁かれた声にじわりと身体の中が熱を持って、それを見透かしたように意地悪な笑みを浮かべた彼の指が甘い水音を立てる
「こんなに濡らして」
「や、だぁ・・っ、ゆび、ぬいて・・っ」
「服着たままシたい?エロいなぁホント」
ふるふると首を振ると強引に塞がれた唇、絡められた舌に呼吸を奪われて息が苦しい
捲り上げられた服が身体を締め付けて、焦らすように弄られた膨らみの先が彼を必死に誘っている
「ああっ、も、きちゃう・・っ」
「ねぇ早く、雄英辞めてください、よ」
限界の近づいた彼が自身のベルトに手を掛けながら息を逃して、苦しげに歪んだその顔が私をまた熱くした
「けい、ご、くん・・っ、はや、く」
「我儘だなぁ、お仕置きって分かってます?」
余裕を装う彼の額にはじわりと汗が滲んで、無理矢理上げられた口角が愛しくて愛しくて視界が潤んでいく
「うん、して・・っ、いっぱい」
「・・・別館に閉じ込めて一歩も出さん、決めた」
俺だけ居ればいいやろ、本心を滲ませた掠れた声を注ぎ込まれると頭が甘く痺れていく
それが酷く気持ち良くて、私は彼の首筋に唇を寄せた