• テキストサイズ

イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第9章 未来から来た女 頼朝side




変わった女は義経と面識があった
いつどこであったのかは分からないが
そこまで親しい様子ではなかった

狐を手放せば助かるというのに
見捨てることが出来ないと
謎の光に包まれた

再び姿を現すと
隣には耳としっぽを話した男
おそらくあの小狐だろう

女の方は髪と目の色が
変化しており
何があったのか
問いただすも
自身も混乱していた

どうやら契りとやらを
交わしたらしい
好都合だ

幕府が雇って
狐諸共使役してやる


そう提案すると
ずっと疑問だったことを
重衡が問う
──何故か丸く蹲った

未来から来た女
あやかしに無理やり飛ばされたらしい

(不運すぎるだろ)

さすがに同情をしない訳にも
いかず戦までは好きにさせてやろうと
思っていたのに

あろうことか仕事をくれと
懇願してくる

(変な女だな)

そう思いつつも
傍に置いたら退屈しないだろうと
思い側仕えとして雇ってやった

それだけだったのに──

*☼*―――――*☼*―――――


あやかしに襲われる体質…か
本当にこいつついてねぇ女だな

傍におく分では問題ない
あやかしなんて見なれたもんだ

自分ではなく俺の身を
心配するお人好しに
少しずつ興味が湧いた








/ 320ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp