• テキストサイズ

イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第9章 未来から来た女 頼朝side



義経が生きていた
不思議な能力を使い
地獄から這い上がってきた

そうとなれば
何度でもお前を殺すだけだ

武士の世を安泰させるために



*☼*―――――*☼*―――――




「うーん、最後の手ですけど
玉藻の封印をときましょうか」

「玉藻?」

「ええ、那須の大岩に封印されている
九尾の狐ですよ」

「狐を使って幕府は対抗するという
ことですか」

「危険じゃないんですか?」

「まぁそれほど
危険な妖では無いですよ」

「ならその岩とやらを
鎌倉に運んでこい
狐を幕府で使役してやる」

「今度は狐を使って
弟を殺すんですか?」

「……」

「口を慎みなさい
エセ陰陽師」

「酷いなぁ
ま、命令とあらば従いますよ
朝廷としても幕府は失いたくないので」


*☼*―――――*☼*―――――


ドンッ

『わっ』

突然ぶつかってきた女
へんぴな服装で
顔立ちは整っていたが
何故か少し焦った様子だった

すみませんと謝ってくる女の腕の中に
探し求めていた小狐がいた

刀で脅すと
慌てて説明をしてきた

どうやら狐を助けたら巻き込まれたらしい
不運なやつだな


/ 320ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp